読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

DTMスキルアップメモ - frenchbread

アマチュアDTMerです。修行しながらのそのそと日記を書いています。

piapro(ピアプロ)に作品をアップしています。よければ聴いてやってください。

新曲「夢患」をリリース(誰得な長文解説付き)

 久しぶりに新曲をピアプロに投稿した。もしかしたらわたしと同程度、またはもっと駆け出しのDTMerの人の参考になることもあるかもしれないので、楽曲についての情報やメモを整理してみた。長い曲なので、聴いてくれる人がいたら聴きながらの暇つぶしにでも眺めてみてください。

 

□曲の基本情報

 演奏時間6:43、BPM=87、スケールはDマイナー。暗めのスローバラード。

□使用ソフト

 Logic X pro 

□使用音源

 初音ミク V3(ボカロ)
 EZdrummer 2(ドラム)
 BURST LP FREE(ギター)※KONTAKT 5上で動作
 KONTAKT 5標準音源(ベース、ストリングス、オルガン)
 Logic Pro内蔵音源(ピアノ、バックのピコピコ音)
 ※生オーディオは使ってない

□使用エフェクタ

 WAVES L1 Ultramaximizer(マキシマイザー)
 WAVES SuperTap2(ディレイ)
 WAVES IR-L efficient(リバーブ
 EX MIX2(ギターアンプとして)
 その他は基本Logic Pro内蔵エフェクタ使用(コンプはWAVES製品と併用)

□トラック構成と音作り

 ①ボーカル

  メイン(Dark)、ハモり(Sweet)、メインの1オクターブ上重ね(Soft)の3人。3人目はAメロの音域が低くてメインのミクさんが歌いづらい部分をカバーするためだけに登場、音量小さめ。
  調声は、大したことはできないのだが、一応暗めでウィスパーっぽい(でもオケに埋もれない)歌を目指した。
  全体的に設定しているオートメーションはダイナミクスくらい。ベロシティは気になったとこだけ調整。あとは一部「ねえ」というフレーズだけ囁き感を強く出すためにブライトネス・ブレスネスを操作。
  エフェクタとしてゲート、ディエッサー、EQ、コーラス、ダブラー(ハモり)、ディレイ、リバーブを使用。3番AメロはEQ+フランジャーでラジオボイスっぽく加工。

 ②ドラム

  基本、EZ Drummer2に登録されている基本パターンからピックアップしたものを加工して作っている。サビの一部のライドシンバルを2倍にしたり、タンバリン入れたり、フィルをところどころいじったり、音数が少ないAメロや落としサビ部分は自分で打ち込んでいる。
  音作りはEQやコンプ・リバーブを控えめに入れている程度。何のこだわりもないトラック。

 ③ベース

  全体的に控えめな演奏で、ラストのサビ4連の3週目だけ高めの音域でひっそり歌っている。グリスアップ・ダウンなどの目立つ演奏もほどんどしていないが、ピアノの左手があまりルートをちゃんと弾いてなかったりするので、チェロがいない部分では特に土台の役割として重要なはず。
  音作りはEQ、コンプのみ。

 ④ギター

  エレキギター。1番Aの2回目と落としサビ以外ではほとんど活躍しておらず、休みも多い。サビもカベ的にコードを鳴らしているだけ。
  音作りとしてはペダルエフェクタでオーバードライブとコーラス使用、あとはアンプのみ。また、左と右に降って、右を少し遅らせてダブルっぽくしている。
  おそらく、音源の良さを全く活かせていない。ギター弾きが聞くと失笑するであろうトラック。

 ⑤ピアノ

  他に比べてまともなアレンジ・演奏表現ができているパート、と自分では思っている。
  間奏やアウトロなどソロが多く、他の箇所でもオブリガートをほとんどこいつが担い、さらにはコード感もほぼこの子にゆだねられている。使用エフェクタはEQ、コンプ、リバーブ

 ⑥ストリングス

  バイオリン、ビオラ、チェロの3トラック。バラード系ということもあり、1番のA,Bなどをのぞいて大抵の箇所で登場。
  チェロは主にベース的、バイオリンとビオラはオブリガード的な役回り。
  レガート、スフォルツァンド、トレモロ、ピチカートとできるだけ多様な演奏をさせたつもり。ラストのサビ4連の3週目入り〜4周目が真骨頂。
  使用エフェクタはEQ、ディレイ、コンプ、リバーブ

 ⑦オルガン

  脇役その1、登場したり休んだり。2番Bメロ、ラストのサビ4連の4週目あたりではちょっと活躍。
  以外の大半はアルペジオ的にコードを地味に奏でる。エフェクタはEQ、リバーブのみ。

 ⑧ピコピコ音

  脇役その2、適当なアルペジオによるサビの後半部などの賑やかし。
  エフェクタはEQ、リバーブのほかフェーザーを使い、パンがちょこまか動いている(はず)。

 ⑨マスタートラック

  エキサイターとマキシマイザー使用。
  マスタートラックへのEQとかマルチバンドコンプとかは怖くてできない。

 

□特徴、気をつけたこと、反省点など

・6:43と長いので、飽きないよう同じパートの繰り返しでも変化をつけるようにした。特に最後はサビが4サイクル回るので(ラスト2分)、転調も交えつつ1回ごとにオケが変化するようにした。

・詩(http://piapro.jp/t/1N2M)ら、「悲しさ・切なさの中にも、君を想う暖かい気持ち、甘美で幸せな幻想といったものが感じられる曲に」というコンセプトにした。ラストの最大の盛り上がりからのアウトロの甘いピアノソロあたり、その辺を表現できたような気がしなくもない・・というのは自己満で、聴き手にそう感じてもらえたら嬉しい。(それ以前に、ここまで聴いてもらえるかも問題・・・。)
・音域がめちゃ広い。F3からF5。低い方は特に女性には厳しい音域で、メロディやコード作りの技量の問題。仕方なく前述のとおりオクターブ上のダブりトラックを作ることでごまかしたが、実は後日人間の歌い手さんに歌ってもらう予定なので、とても心苦しい。

 

 

 

初心者がコンプレッサーを使う意義ってあるのか

 過日、ふとテレビジョンで料理を拵えているシーンを見て、料理と曲作りは同じものづくりなので共通するところがあるなあ、と思った。言ってみれば、レシピは曲のメロディやコード・リズムといったアイデアそのもの。料理の素材は音色。調理方法はアレンジ。味付けはミキシング。といった塩梅だろうか。

 

 なぜ味付けをミキシングと対比させたかと言うに、味付けはあくまでよいレシピ、よい素材でよい調理をした上で、最後に総合的に味を整えたり特徴を出したりする役割ではあるが、決して主役ではない。もとの料理がダメなら、いくら高級なソース・秘伝のたれ等をかけても意味がないわけである。ミキシングも同じで、どんなプロエンジニアであっても、ミキシングのみでわたしが作ったゴミのような曲を名曲にのし上げることはできないだろう。

 また逆に、たいそう高級な肉・天ぷらといったものは、なまじ強く味付けをするよりも、少量の塩のみを伴うくらいがかえって美味と聞く(わたしはそんなハイグレードなものは食べないが、そう聞いたことがあるような気がする)。これはつまり、優れた楽器を用いて優れた奏者が生演奏した音源であれば、無闇に加工したりせずに軽くEQでローカットを入れるにとどめるくらいが最良の選択ということもある、みたいなことではなかろうか。

 

 さて、わたしは平素曲を拵えるときには、一応EQもコンプレッサーも使っている。しかし白状をするに、特にコンプレッサーは全く正しく理解した状態で使えていない。

 もちろん表面的な知識はあるのだが、「オール打ち込みで曲を作って、ベロシティやエクスプレッションで一生懸命抑揚をつけたのに、それをわざわざ均質化してしまって意味があるのか」とか思ってしまうくらいのレベルである。

 そりゃベロシティもエクスプレッションも効果は音源の設定によるとか、音源と音の高低の組み合わせによっても音量感は変わるのでMIDIだけで音量はコントロールできないとか、そういう理屈はわかるし、アタックやリリースのパラメータをうまく使えば音の立ち上がりや残量をコントトールした音作りができるということも知ってはいる。

 しかしながら、けっきょくわたしはコンプの効果を実感できたことがないのだ。

 にも関わらず、DTMやっててコンプも使わないなんでモグリだ、と嘲られそうな気がして(誰にかわからないが)、毎回何となく使っている。まるで、味の素を万能調味料と信じて何にでもふりかけている人のようなものであろう。

 

 もっとも、使わなければ覚えないというのもまた真理なので、これからもわたしは毎回首をひねりながらコンプを使うだろう。ただ優先度としては、味付けや調味料にこだわるよりは、まずはレシピをたくさんマスターし、よい素材を探し、正しい切り方や加熱の仕方を覚えるほうを重視すべきな気がしてならない。

 

 なお、以上、一生懸命それらしく書いてみたが、実際のところわたしは料理は全くできない。妄想の上で仮説展開している点、お断りしておかざるを得ない。

 

DTMと演奏スキル

 わたしはDTMをやっているが、基本的に楽器が弾けない。

 大学時代には一応学生オーケストラでコントラバスパートのリーダーをやっていたのと、近年はスクール主催のライブでエレキベースで2回出演したのだが、いずれもお遊戯のレベルで、「弾ける」というほどではない。

 

 ということもあって、以前にこの記事で「楽器が弾けないDTMerのための情報サイト」的なものを長期的に拵えたいと書いたくらいだが、実際問題弾けないこと自体にメリットは全然ない。

 わたしが現状からスキルアップするためには、よい音色・演奏表現を知りこれを再現する必要があって、そのためには自身がプレーヤーになったり、プレイの経験を通じて周囲の生の音に触れたりする経験が多いに有用、とはわかっているのだが、とかく焦っているわたしは、そんな悠長に楽器の練習をしている時間はもったいない、という思い込みに取り憑かれているのである。

 なのだけど結局のところ、7月に前述のDTMスクール主催のライブに参加することになった。そして今回は、昨年までと同様ベースで参加するか、キーボードとして参加するかの選択権があり、わたしは後者をえらんだ。

 

 日頃曲づくりをするとき、わたしの場合はまず頭の中でメロディを作って、次にコード付けをするのだが、コード付けをするときは家人の電子ピアノに神妙に向き合い、右手で拙くメロディを弾きながら左手でコードを押さえてみて、「あ、これ違う。これも変。お、これはいいな。ってまたいつもと同じ展開やんけ」みたいなことをもそもそとやっている。

 そこまではいいのだが、「じゃあAからサビまで通すとどんな感じになるのかな」と思ってさらっと弾いてみようとすると、弾けないのでそれができない。で、けっきょく打ち込んでみないとわからんなあ、となって打ち込みにかかり、打ち込み始めるとアレンジや音色が気になってきたりするので、時間がかかって仕方がない。

 あとはコードバリエーションも増やしていきたいので、今後はテンションコードなども適宜取り入れていきたいのだけれども、7thまでのコードと違って、テンションコードはただの左手白玉弾きだけではうまく表現できなかったりするので、結果的に適用を諦めたりして、作曲レベルアップの阻害要因になったりもしている。

 

 なので、ライブ用に鍵盤を練習して、少しくこのあたりを克服できたらいいな、と思った次第である。その間はDTMに直接割ける時間はかなり減るが、そのための修行でもあるということで割り切ろうと思う。

 

オーディオインタフェースとかイヤホンとかヘッドホンとかスピーカーとか

 DTMの入門書を読むとたいてい「オーディオインターフェースはまず必須」と書かれている。まあそういうものなのだろうと思って、わたしは指示にしたがって「DUO CAPTURE MK2」という15,000円程度のエントリーモデルを買った。

 でも、現時点でわたしはこれを使っていない。たまーにセルフレコーディングをするときにマイクを差すために使うだけだ。理由は、単にMacをデスクトップに買い換えたときにドライバがうまく機能しなくて使えなくなったのを面倒で放置しているだけなのだが、別に不便を感じないというのもある。

 

 いっぽう、しばらく曲を作っているうちに、再生環境によって聴感がけっこう変わるなという当たり前のことに気づいてきた。

 たとえばわたしは日頃iPhoneのイヤホンでスマホに入れた曲を聴くのだけれども(いくつかイヤホン持っていたのだが壊れたり無くしたりしてこれしか残ってない)、こいつはやたらに低音を強調する特性がある。何も考えずにこのイヤホンで音楽を聴いている人はかなり多いと思うのだが、こんな偏りがあるなんていかがなものだろうか。

 でも、逆にこのことを意識しなければならず、ひところわたしはベースの音量をやたらに大きくしてしまう癖があったのだが(自信がある音は大きく、ない音は小さくする傾向にあるらしい。わたしはギターやドラムが苦手なので相対的にその心理が現れたと見える)、これをiPhone標準イヤホンで鳴らすとひどいバランスになってしまうので、さすがにおかしいと気づいて少し悪癖が是正できた。と思う。

 ヘッドフォンは少し前にソニーMDR-CD900STを買った。曲作りをやる人には有名な、良くも悪くも素の音を聴こえさせるという定番モデルであり、これなら偏りが出ないだろうと思うし、家には家の者もいるので、平素わたしはこれを装着して画面に向き合っている。

 が、ヘッドフォンで聴く場合とスピーカーで聴く場合でも、再生機器の特性の問題以前にステレオ感とか低音の印象とかが変わってしまうので、曲が仕上がってくるとわたしはスマホにmp3ファイルを入れて家の大きなテレビジョンに接続し、テレビジョンの少しく豪勢なスピーカー(よくわからないが音質の良さをウリにしていた)で再生してバランスを確かめたりする。しかしながら、工程が若干めんどくさいという問題と、豪勢なスピーカーゆえにわたしのショボい曲でも「あ、そこそこいい感じなのではないか」と誤認させてしまうという問題があった。後者はわたしの問題といえなくもないけど。

 それで最近、JBL Pebblesという小型スピーカーを購入した。これはいわゆるアクティブスピーカーというタイプで、USBに接続するだけで使える利便性の高いものである。値段はたかだか5,000円ほどで、ネットのレビューでも安いわりにそこそこ、と評判が良かったので選んだ。正直言って前回の記事のように聴覚に自信がないわたしにはどの程度の質なのかわからないが、一般人が持っていないようなハイグレードな再生環境では参考にならないので、ちょうど良いように感じている。

 

jbl.harman-japan.co.jp

 

 ただ、出力先を切り替えたり再接続した際などに、音量の設定が突然MAXになってしまうことがあって、油断してそのまま曲を鳴らすと突然爆音が発生してビビることがある。これだけちょっと困る。

 

ヒューマナイズの話/花音入賞

DAWにはヒューマナイズとかランダマイズとか言われる、音の配置やベロシティ(音の強度)やピッチをあえてバラけさせる機能がある。少し前までわたしはこれを全く使っていなかったが、DTMスクールの授業や書籍によれば、うまく使えば少し生っぽさを演出できるのでいいですよ、とのことなので、最近はちょくちょく使うようにしている。

 

 

そのうちふと思い出したことがあって、まだ小学生か中学生くらいの時分、兄がスーパーファミコンの「ファイナルファンタジーⅣ」のCDを買ってきて、わたしは当時特に音楽に興味がある子どもではなかったが、FFは好きだったのでそれを聴き、同梱の小冊子に植松伸夫さん(FFシリーズの作曲家)のインタビューが載っていたのでそれを読むなどしていた。そしたらこんなことが書いてあった。

※なお、ファイナルファンタジーⅣはスーファミ初期のゲームであり、ファミコンの8bitサウンドから一気に音色や音数がグレードアップして「TVゲームでこんなリアルなBGM奏でられるようになったんだ、すげー」と多くの人が思っていたくらいの時代である。知らない人のために念のため。

 

「超一流のオーケストラの弦楽隊が、ぴったり揃ったタイミングとチューニングで音を出したつもりでも、1人1人のピッチがほんのわずかにずれていたり、少しだけ早かったり遅かったりししまう。機械ではそれが100%正確に演奏できてしまうから、逆にわざと少しだけ不正確に演奏させないと面白くならないというのが奥深い」

 

相当昔のことなのであまり正確でないかもしれないが、なぜかここだけ長年忘れなかった。冒頭の話はまさにそれを指しているわけだが、わたしがもしDTMをやらなかったらその記憶は永遠に脳の奥底にしまわれていたのだろうか。玄妙なものである。

 

それにしても、なぜ正確なものより少しだけバラついている音楽を人は好むのだろう?わたしは理由は2つあるのではと考えた。

①音楽は退屈と戦う芸術である。なので、少しだけバラついているほうが退屈さをやっつけることができる。

②たいてい打ち込みの音楽は生演奏にかなわないので、多くの人の中には優れた生演奏を至上の音楽経験として根付いている。ゆえに、正確さに少しだけ欠けたほうが優れた音楽と感じやすい。

もし②がある程度正解だとしたら、世界に打ち込み音楽の比重が増えるほど、後世の人は正確な演奏のほうが良いと思うようになるのだろうか?そんなことはないような気もするけど・・。

 

 

全然話が変わるが、スクールの春ソングコンテストに提出した「花音(かのん)」が優秀賞を受賞したとのことである。

Dee作曲コンテスト2017「Spring Songs」結果発表 - DTM作曲を学ぶレッスンスクール|コンピューターミュージッククラブDee

ピアプロでもいまいち伸びない曲(毎回くどいが、あくまで当人比)ということもあり、ちょっと自信を失いかけていたが、なんとか入賞は果たせてよかった。ほとんどボーカリストさんの力だと思うが、ありがたいことである。

 

聴覚の問題

 

そろそろ新曲を発表したい、このブログとしてもそのほうがネタが増えるし、なんてことを思っているが、少し前まではスクールの中間発表課題を優先していたり、また先のことを考えると少し計画的に動かないといけないので、なかなかリリースできずにいる。

とはいえ、考えてみれば誰もわたしの新曲など待っていないし当ブログも自己満足の塊であるため、誰も困りはしない。因果なものである。

 

そのうちにちょっと時間ができたので、旧曲の再ミックスを行った。音源やミックス用プラグインを買うようになってからちょくちょくやっていたのだが、今回この「タカラモノ」を再ミックスしたことで、最低限ここまではやらないと、と思っていた2015年以前の曲までがようやく完了した。

 

piapro.jp

 

まあその、そのわたしの中のちっぽけな目標ラインなど余人にはまったくどうでもいい話ではあるが、なまじ音源やミックス用プラグインをある程度入手したことで、けっきょくクオリティがほとんど上がっていないのが自分自身のせいであることが改めて証明されてしまったことが悲しい。

というわけでわたしの何が駄目なのかを日々分析しているのだが、そしてむしろ駄目でない点がほとんどないことに日々愕然としているのだが、最近まずいなあと思うのが自分の聴覚である。

いうまでもなく音楽に対しては聴覚がすべてであり、作曲・アレンジした楽曲のハーモニーが濁っていないか、パートごとの音量のバランスは適切か、高音または低音ばかりが目立ちすぎていないか、とか、DTMをやっている以上自分でそれを判断しないといけないわけだが、このすごく大事な部分のセンス、もしくは練度、もしくはその両方がわたしには不足しているのである。

 

たとえばスケールがプレーンな「ドレミファソラシド」の上に「ファミレド」というメロディがあって、そのミがミ♭だったりするとスケールから外れるので当然駄目なのだけれども、曲を作っている中で、たまにその駄目な音の配置がわたしには自然なように聴こえてしまうことがある。

それから、ミックスもうまくいっていないことが多く、先生などに聴いてもらうと(先生じゃなくて知人に聴いてもらっても)、この2つのパートがかぶってるね、とか、リバーブがかかりすぎてるからもっとドライにしないと、とか言われる。そう言われるとそうなのかなとは思うが、また自分でゼロからやり直せばうまいバランスにできるかと問われると自信がない。

一事が万事、そんな体たらくなのである。

 

たぶん、上達する人とそうでない人で大きく差がある能力の一つなのだろうと思う。注意深い曲の聴き方をするとか、既存曲をできるだけ原曲に忠実に打ち込んでみるとか、そういう訓練が必要なのかもしれない。

 

6ヶ月

 つい先日、ブログ開設半年おめでとうございます、みたいな意図不明の自動送信メールがわたしに届いた。

 何もおめでたいことはないが、時を同じくして、先日の日曜日はDTMスクールの1年間の専攻科カリキュラムの中間発表の日であった。うちのスクールは4月と10月に専攻科生が入学するので、入学式と同じタイミングで2期前の生徒の卒業式件卒業発表会をやり、さらに1期前の生徒の中間発表会もやる、というシステムなのである。

 わたしは半年前に入学したので、入学して半年が過ぎた中間発表の人として出席をした。ブログもちょうど半年だというし、やあ奇遇なものだなあ。と思ったが、考えてみれば入学したのとほぼ同時にブログをはじめたので、何も奇遇なことはなかった。きっと半年後にブログ1年おめでとうのメールが届き、同時にスクールの卒業式を迎えて、わたしはまた、やあ奇遇だなあ、と思うのであろう。

 ともあれそういう時期なので、卒業生の進路や、あるいは先生方のプロとしての仕事の話を聞く機会が多かった。この超ローカルなブログに書いたところで誰にも迷惑はかからないはずなので、備忘させてもらおうと思う。

 

・プロをめざしていた先輩Aさんは、元の仕事をやめて、コンペに曲を応募するなどプロへの道を歩みはじめている。365日中360日はDTMをやっているという情熱の人である。でも、まだまだそれでは喰っていけないので、音響のアルバイトをしながらがんばっているそうだ。仕事をやめて音楽に身を投じるというのは相当に勇気が必要なはずで、開花してほしいと思う。

・同じく先輩のBさんは、わたしなんかが作品を聴くと1曲ごとにコンセプトがはっきりしていてセンスもよく、プロクオリティと思うくらいだが、本人は作曲家としては到底無理だと言い、自分の得意な数学的知識を活かしてデータサイエンティストに転職するという。それでマーケティングを勉強して、ゆくゆくは音楽分野で新しいマーケットを開拓したいのだそうだ。音楽のマーケティングというのはよくわからなかったが、なんでもBaby Metalの成功とかがその好例らしい。なるほど。自分の強みを活かせる進路を考えて進むという、とてもクレバーなひとである。

・スクールのC先生から聴くに、コンペの競争というのはものすごく、ジャニーズのような売れ筋になると300曲とか集まるのは当たり前らしい(当然倍率は300倍ということ)。なのに、かたやで一つの作曲の仕事は3日くらいでやるのが普通だとか。狭き門の周りを延々とハイペースでマラソンしているようなものか。

・同じく日頃教えてもらっているD先生は、ある種ハッタリが大事と言う。たとえば20年少し前のカラオケ黎明期、あるとき先生は経験もなかったまま人から耳コピからカラオケのMIDIデータを作る仕事を引き受け、引き受けてからパソコンを買ったという。引き受けてしまったらやるしかないからね、と。

 

 半年後というのはあっという間だ。そのときのわたしは、半年前のわたしに対して何か誇れる状態になれているのだろうか。もっとがんばらないといかんなあ。と思う。