DTMスキルアップメモ - frenchbread

アマチュアDTMerで、ボカロ曲や女性ボーカル曲を作る修行をしながら学んだノウハウや成果を書いていきます。目指せ、脱初心者。

ヒューマナイズの話/花音入賞

DAWにはヒューマナイズとかランダマイズとか言われる、音の配置やベロシティ(音の強度)やピッチをあえてバラけさせる機能がある。少し前までわたしはこれを全く使っていなかったが、DTMスクールの授業や書籍によれば、うまく使えば少し生っぽさを演出できるのでいいですよ、とのことなので、最近はちょくちょく使うようにしている。

  

そのうちふと思い出したことがあって、まだ小学生か中学生くらいの時分、兄がスーパーファミコンの「ファイナルファンタジーⅣ」のCDを買ってきて、わたしは当時特に音楽に興味がある子どもではなかったが、FFは好きだったのでそれを聴き、同梱の小冊子に植松伸夫さん(FFシリーズの作曲家)のインタビューが載っていたのでそれを読むなどしていた。そしたらこんなことが書いてあった。

※なお、ファイナルファンタジーⅣはスーファミ初期のゲームであり、ファミコンの8bitサウンドから一気に音色や音数がグレードアップして「TVゲームでこんなリアルなBGM奏でられるようになったんだ、すげー」と多くの人が思っていたくらいの時代である。知らない人のために念のため。

 

「超一流のオーケストラの弦楽隊が、ぴったり揃ったタイミングとチューニングで音を出したつもりでも、1人1人のピッチがほんのわずかにずれていたり、少しだけ早かったり遅かったりししまう。機械ではそれが100%正確に演奏できてしまうから、逆にわざと少しだけ不正確に演奏させないと面白くならないというのが奥深い」

 

相当昔のことなのであまり正確でないかもしれないが、なぜかここだけ長年忘れなかった。冒頭の話はまさにそれを指しているわけだが、わたしがもしDTMをやらなかったらその記憶は永遠に脳の奥底にしまわれていたのだろうか。玄妙なものである。

 

それにしても、なぜ正確なものより少しだけバラついている音楽を人は好むのだろう?わたしは理由は2つあるのではと考えた。

①音楽は退屈と戦う芸術である。なので、少しだけバラついているほうが退屈さをやっつけることができる。

②たいてい打ち込みの音楽は生演奏にかなわないので、多くの人の中には優れた生演奏を至上の音楽経験として根付いている。ゆえに、正確さに少しだけ欠けたほうが優れた音楽と感じやすい。

もし②がある程度正解だとしたら、世界に打ち込み音楽の比重が増えるほど、後世の人は正確な演奏のほうが良いと思うようになるのだろうか?そんなことはないような気もするけど・・。

 

 

全然話が変わるが、スクールの春ソングコンテストに提出した「花音(かのん)」が優秀賞を受賞したとのことである。

dtmdee.jp

 

ピアプロでもいまいち伸びない曲(毎回くどいが、あくまで当人比)ということもあり、ちょっと自信を失いかけていたが、なんとか入賞は果たせてよかった。ほとんどボーカリストさんの力だと思うが、ありがたいことである。