DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

初心者がコンプレッサーを使う意義ってあるのか

 過日、ふとテレビジョンで料理を拵えているシーンを見て、料理と曲作りは同じものづくりなので共通するところがあるなあ、と思った。言ってみれば、レシピは曲のメロディやコード・リズムといったアイデアそのもの。料理の素材は音色。調理方法はアレンジ。味付けはミキシング。といった塩梅だろうか。

 

 なぜ味付けをミキシングと対比させたかと言うに、味付けはあくまでよいレシピ、よい素材でよい調理をした上で、最後に総合的に味を整えたり特徴を出したりする役割ではあるが、決して主役ではない。もとの料理がダメなら、いくら高級なソース・秘伝のたれ等をかけても意味がないわけである。ミキシングも同じで、どんなプロエンジニアであっても、ミキシングのみでわたしが作ったゴミのような曲を名曲にのし上げることはできないだろう。

 また逆に、たいそう高級な肉・天ぷらといったものは、なまじ強く味付けをするよりも、少量の塩のみを伴うくらいがかえって美味と聞く(わたしはそんなハイグレードなものは食べないが、そう聞いたことがあるような気がする)。これはつまり、優れた楽器を用いて優れた奏者が生演奏した音源であれば、無闇に加工したりせずに軽くEQでローカットを入れるにとどめるくらいが最良の選択ということもある、みたいなことではなかろうか。

 

 さて、わたしは平素曲を拵えるときには、一応EQもコンプレッサーも使っている。しかし白状をするに、特にコンプレッサーは全く正しく理解した状態で使えていない。

 もちろん表面的な知識はあるのだが、「オール打ち込みで曲を作って、ベロシティやエクスプレッションで一生懸命抑揚をつけたのに、それをわざわざ均質化してしまって意味があるのか」とか思ってしまうくらいのレベルである。

 そりゃベロシティもエクスプレッションも効果は音源の設定によるとか、音源と音の高低の組み合わせによっても音量感は変わるのでMIDIだけで音量はコントロールできないとか、そういう理屈はわかるし、アタックやリリースのパラメータをうまく使えば音の立ち上がりや残量をコントトールした音作りができるということも知ってはいる。

 しかしながら、けっきょくわたしはコンプの効果を実感できたことがないのだ。

 にも関わらず、DTMやっててコンプも使わないなんでモグリだ、と嘲られそうな気がして(誰にかわからないが)、毎回何となく使っている。まるで、味の素を万能調味料と信じて何にでもふりかけている人のようなものであろう。

 

 もっとも、使わなければ覚えないというのもまた真理なので、これからもわたしは毎回首をひねりながらコンプを使うだろう。ただ優先度としては、味付けや調味料にこだわるよりは、まずはレシピをたくさんマスターし、よい素材を探し、正しい切り方や加熱の仕方を覚えるほうを重視すべきな気がしてならない。

 

 なお、以上、一生懸命それらしく書いてみたが、実際のところわたしは料理は全くできない。妄想の上で仮説展開している点、お断りしておかざるを得ない。