DTMスキルアップメモ - frenchbread

アマチュアDTMerで、ボカロ曲や女性ボーカル曲を作る修行をしながら学んだノウハウや成果を書いていきます。目指せ、脱初心者。

DTMでオーケストラ打ち込みをやりつつ思い出に浸る

スクールの宿題でオーケストラ曲を作っている。

オーケストラ曲といっても、クラシックの交響曲のような60分とかある大作ではなく、DTMにおいてオーケストラ音源に触れることが目的なので、2分程度の小曲を作るのが課題である。

 

さてオーケストラといえば、わたしは学生だった時分に大学のオーケストラに所属していた。幼少から楽器を嗜んでいたわけではなく、初心者として入団した。

 

コントラバスというのは、言われてピンと来ない人もいるかもしれない、バイオリンやらフルートに比べると存在感のない楽器であるが、要はバイリオンの馬鹿でかい版で、バスはすなわちベース、弦セクションのベースを担う楽器である。

わたしはその後エレキベースも少し弾く機会があったが、エレキベースは音を出すだけなら簡単だけれども、コントラバスは芯の通った音を出すだけでもそこそこの技量がいる。

 

わたしは初心者あがりということを差し引いても下手クソだったし、使っていた学校の楽器、それから弓(バイオリンと同じく、コントラバスも主に弓で弾く)もアマチュアなりのグレードだったので、出す音はそれはそれは悲惨なもので、本当なら、ずーん!ぶん!といった腹にひびく心地よい低音を出すはずが、わたしのコントラバスからは、むーん。ぶふっ。といった情けない音で嘯くばかりであった。

でもしょうがないよね。プロと使っている楽器が違うもん。わたしはそう思っていた。

 

そんなある日、大学のOBで河原泰則さんという世界的なコントラバス奏者が現れて、OBのよしみでプチレッスンをしてくださることになった。世界的というのは誇張ではない。ケルン放送交響楽団の首席コントラバス奏者であるから本当に世界トップクラスの人である。

 

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わたしはそのチートクラスのコントラバス奏者ににこやかに見守られながら、いつものようにぶざまな音で練習中の曲を鳴らした。すると河原先生は「うんうん、なるほどね。ちょっと貸してごらん。ここがね・・」とわたしからコントラバスと弓を取り上げると、同じフレーズをさっと弾いた。

その音の違いたるや。陳腐すぎる表現でもどかしいが、魔法を見せつけられたような衝撃であった。学校のコントラバスとわたしのへっぽこ弓から、かくも力強く流麗な音が奏でられるとは。

楽器と弓を返されたわたしは再度同じフレースを弾いたのだけれども、先ほどの瞬間が嘘のように、むわっ。と貧相な音が鳴るばかりで、楽器表現の奥深さをまさに体感した貴重な経験だった。

 

 

それで、冒頭の話に戻る。わたしはへっぽことはいえオーケストラの経験があるのだから、幸いにして比較的苦手意識はない。かつてわたし自身が弾いていたコントラバスのパートも打ち込んだが、そもそもブサイクな音しか出ない、音程を外す、早いパッセージを弾けない、みたいなことがない分、わたしの数百倍優秀であった。

ちなみに音源はkontakt5の標準ライブラリである。オーケストラ音源のグレードとしては、CubaseやLogic標準よりはマシ、という程度であろう。

一通り打ち込んで、こんな感じになった。(適当に抜粋してある。)

 

 

うん、まあこんなもんじゃないかな。わたしはそこそこ満足した。

その後、それから世間のDTMerさんはどんなもんじゃろうかね。と少しググったりしたところ、こんなものを発見した。

 

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これ、使っている音源はHALion Symphonic Orchestraだそうである。HALion Symphonic Orchestraは15,000円くらいで買える、オーケストラ専用音源の中ではもっとも安価なクラスのもので、比較してないのでわからないが、kontakt5と同レベルくらいだろう。それでこのクオリティ。凄くないですか?!

 

DTMにおいても、同じ環境でも実力によってここまで差が出るのだということを思い知らされた。脱・初心者への道のりは相変わらず長い。