DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

アマチュア音楽家とサラリーマンとお金の話

ここ2回ほど、自分の実力もわきまえずに技術的な記事(EDM入門とベース音源比較)を書いてしまったので、きょうはオピニオン的な記事にしようと思う。というかわたしの知識ではそんなに続かないというのが正しい。

 

課金ゲーにハマるサラリーマン

わたしは会社員として平日仕事をしながら、それで得たお金の一部を使ってDTMの学校に通い、空いた時間でちゅらちゅらと曲を拵えている。さらには週に2回もこのゴミのようなブログを書いている。

スクールに行ってるとか、正社員として仕事をしているかとか、そのへんは人によっていろいろ違えど、ほとんどのアマチュア音楽家はそうやって「仕事と趣味の両立」をしているであろう。

 

こういう生活スタイルになったのは、わたしの場合はスクールの1年間の専門コースに通い始めた去年の10月くらいからなのだが、なかなかどうして忙しく、時として「別に収入が増えるわけでもなんでもないのに、自分はこんな激しく消耗をして何やってんだ」みたいに弱気になることがある。

 

たまに見る(メジャーなのかなあ?)意見が「DTMは課金ゲー」というもので、これはつくづくうまい表現だと思う。蛇足だが下のような意味になる。

・よほどのレベルに達しない限り金銭は得られず、自分の遊びとしてやっているので、ゲームと考えたほうがいい

・無課金や微課金でもまあまあ楽しめるが、少しでもビギナーより上に行こうとするとたちまち音源やらプラグインやらの購入(課金)が必要である

 

 

ボカロPはどう考えても供給過剰

改めて言うまでもないのだけど、ボカロPは圧倒的に供給過剰である。

音楽業界のモデルチェンジが遅れまくっている日本ですら、有名アーティストの曲でも今日ではYoutubeで聴けたりするのが普通で、CDを収入源にできるのはアイドルやジャニーズなどの一握りの集団のみ、しかも曲を売っているというより握手券その他特典を売っているわけである。

特典商法をする人たちでなければ、今日ではライブやグッズを利源とすることが多いだろう。よく知らないけど。

つまり、曲を聴くだけなら、違法ダウンロードしたり、最近たくさんある格安のストリーミングサービスを使ったりすればタダもしくはタダ同然でいくらでも素晴らしい曲が聴ける。

 

そんなわけだから、なんで好き好んでビギナーの曲なんか聴くものか、と思われて当然な気がしてならない。むしろわたしのような雑魚アマチュアであれば、わざわざ人様の貴重な時間をいただいてオリジナル曲を聴いていただくだけで御の字で、時給900円で換算するなら1曲フルで聴いていただけたら75円(900÷60×5分)お支払いするのが正しい姿勢なんじゃないか、と思ってしまうくらいだ。

 

それでも、限りある時間や自分のお金をうまく削りつづけて、曲作り・音作りのクオリティを磨き、たくさんの固定ファンを獲得するレベルにまで到達する人たちは本当にすごい。

ちょっと前にもこんな記事を書いたが、その上人脈形成やら広報やらまでしているのだからなおさらだ。

 

frenchbread.hatenablog.com

  

有料無料の議論

ツイッターのフォローが同じアマチュア音楽家さんが多いので、同じようなことはおそらく他の方も考えるのだろう。

無料で依頼しようとする態度がおかしいとか、あるいはせめて感謝の念を強くもちましょうとか、そういうツイートがわたしのタイムラインにもよく流れてくる。

 

 (ごめんなさい、無断転載です。あまりにもよくまとまっていたので引用しました。)

 

オーダーメイドなんだったらせめて依頼主からはお金をいただくのが自然の理にかなっていると思うが、「今の自分にとっては、なまじお金をいただくより人脈・信頼関係づくりや知名度上昇のほうが価値がある」と判断すれば無料でも受けるべき、という考え方もあるだろう。

わたしなんてとても有料で依頼を受けられない。

 

突然だがサラリーマンの仕事と比較する

というわけで、わたしのようなレベルの場合は需要に応えて時間を割いているわけではないから金銭的インセンティブがないことは当たり前の話なのだが、今やっているサラリーマンの仕事と比べるとちょっと不思議に思えてきたりする。脱線するがちょっとこれについて触れる。

 

わたしはシステム開発の仕事をしていて、近年はプロジェクトマネージャーという、現場総監督的なことをやっている。もっとも売上が大きかった仕事は受注額14億円くらいである。 

14億円というと、最近やたら流行っている(笑)”5000兆円” には遠く及ばないが、一般人の日常生活の金銭感覚からするとなかなか大仕事のようにも見える。

実際、この仕事によって生み出されたクライアントさんの商品はテレビCMで流れていたりもするので、もしわたしが外向けに「わたし?まあけっこう仕事はできる人ですけどね」みたいな虚勢を張りたければ、ありがたい経験である。

ただ実際は、この仕事は非常な好条件が積み重なっており、クライアントさんとは長年の関係があり、開発をする環境・人などのリソースなどなど、全てにおいてお膳立てされ倒した上での仕事だったので、わたしが絶大な信頼や実績があって仕事を任されたわけでもなければ、プロジェクトマネージャの技術を発揮したわけでも何でもない。つまり、特にクリエイティブな仕事ではなかった。

なのになんでそれが14億円もの仕事なのかと言えば、要するに会社がそれまで積み上げてきた技術やノウハウの総体にそういう価値があるということになる。

(もちろん、わたし以外に非常にたくさんの人がその仕事に関わっていて、その人たちの仕事には一部、価値がある。あくまでわたし個人で見た場合である。)

 

脱線が長くなったが、よくインフルエンサーのイケダハヤトさんが「サラリーマンはゴミだ」みたいな炎上兵器をあちこちで投げつけていたり、ホリエモンが「99%の会社は要らない」という本を出していたりするが(タイトルは編集者が考えたんだろうけど)、大部分これは正しいと思う。

なぜなら、わたしが今会社をやめて、何らかの個人スキルで真剣に受注を得ようとしても、14億どころか1円たりとも得られないからである。

 

結論

要するに有料で音楽関係の依頼を受けられる個人は本当に価値があると思う、ということを長々と力説しただけである。

ここまで読んでくれた方は、もしかしたら貴重な時間を5分くらい消耗してしまったかもしれないので75円を返却差し上げようと思うが、どういうわけかブログに逆課金という仕組みがないので、感謝の意を示すことで代替させていただきたい。ありがとうございました。メルシー。ダンケ。

 

追伸:この駄文を書いていたら本当にたまたまメールが来て、わたしに作曲を依頼してくださるとの旨であった。無論、無条件でお受けしようと思う。笑