DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

DTMでのボサノヴァの作り方(初心者向け)

先日以下の記事をアップしたら比較的好評で、レベル低い記事にはレベル低いなりのニーズがあるんだな、と思った。

 

frenchbread.hatenablog.com

 

で、今回は同じコンセプトのボサノヴァ編である。

まあその、初心者がボサノヴァなんて作るかよ、という意見はあろうと思うが、以前に作ったボサノヴァ風楽曲に動画を作っていただいたのと、意外とネット上ではこの手の記事が見つからなかったので書いてみることにした。

(EDMはなんやかんやでまだ人気があるのか、ハイレベルな記事がたくさんある。)

 

サンプル曲

まずこちらが前述の動画作品。

ちょっと聴けばわかるとおり、アレンジ的にもミックス的にも大したものではない。あくまでボサノヴァっぽいだけである。

そして聴く人が聴けばわかるが、いくつかポイントを外しているところがあって、なのでボサノヴァと言い切れずボサノヴァ風とぼかしている。詳しくは後述。

せめて修正してから記事にしろよと言われそうだが、だいぶ前に発表してしまっている曲なのでもうそのままにしておく。

 

www.youtube.com

 

コード

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 ※スケールはFメジャー

 

コード理論に詳しいわけでもないので、あんまりちゃんと解説できないし、おかしいコードもあるかもしれない。

ので、あとでまっとうな書籍を記事の最後に紹介するとして、とりあえず言えるのはこんなとこ。

ボサノヴァはロックのような力強い曲調ではなくアンニュイな雰囲気を出したほうがいいので、あまり3和音は使わず、テンションコード(9th以上の音を含むコード)や分散コード(コード構成音とルート音が異なるコード、11小節目のとこ)も積極的に使うほうが雰囲気が出る。

・イントロやアウトロで使っている進行は一つの定番パターン。6thや9thを省くとⅠ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅴというクソ面白くない進行だが、これだけでボサノヴァぽくなる。と思いません?

 

楽器構成

生ドラム+ベース(基本はウッドベース)+クラシックギター+ピアノ(またはエレピ)+パーカッション(シェイカーなど)が基本。

「机の中のラブレター」も上記構成+途中から裏メロでシンセを入れているだけの小編成。ただ、ギターはクラシックギターでなくアコースティックギターを使っているので、ここがボサノヴァになりきれていないところの一つ。

 

生ドラム+パーカッション

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上は「机の中のラブレター」の1小節を切り取ったピアノロールで、順にシンバル、ハイハット、クローズドリムショット(サイドスティック)、キック、シェイカー。スネアをサイドスティックにするのもポイントの1つ。

ボサノヴァの場合、迫力やフィルのカッコよさより安定したグルーブが大事なので、こんな感じの定番パターンのループでほとんど押し通せる。

パーカッションは手持ちの音源によるが、ループ素材があればそっちのほうがいいかもしれない。

 

「机の中のラブレター」の音源は一応有料音源のEZ Drummer 2を使っているが、この程度であればDAW内蔵でも大差ないだろう。

 

ベース

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ベースもこういう定番パターンのループで押し通せる。あまり凝ったラインは作らず、ルート→ルートか、ルート→5度でとどめておく。

2泊目の裏(C2とA#1の間のとこ)にも8分音符を入れるパターンもある。テンポや曲の雰囲気に応じて、ということになると思う。

 

「机の中のラブレター」の音源はAmple Bass P Lite Ⅱというフリーのエレキベース音源である。本格的なボサノヴァウッドベースだが、ライトなボサノヴァエレキベースもアリだそうだ。

 

ギター

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ボサノヴァの神、ジョアン・アルベルト(Wikipedia)はギターと歌のみでボサノヴァを成立させているくらいなので、ボサノヴァらしさを出すためのコアパートと言える。

図のMIDIについて、DTMをやっている人には「4本の弦のタイミングがぴったりになっているし、ベロシティの強弱もアップダウンを意識していないのでおかしい」と思われるかもしれない。

が、ボサノヴァのギターは右手の小指以外の4本で弦を弾くように弾くらしいので、↑でも大きくは間違ってない(それでも多少タイミングとベロシティばらけさせたほうが生っぽいでしょうけど)。

実際のバチーダ奏法というボサノヴァ特有の奏法は、親指=ルート音を上の図でいう4分の拍頭のタイミングで弾いて、残り3本で上の図のリズムでコード音を弾くのが基本形らしいので、そのほうがリアルかもしれない(特にギターのみの弾き語りのような場合)。

あと音色、前述のようにクラシックギターである。クラシックギターはナイロン(ガット)弦でアコースティックギターはスチール弦。そんなことすらわたしはこの曲を作るまで知らなかった。

なお、クラシックギターはクラシックアコースティックギターとか表現されていることもあり、知らない身だとどっちやねん、と思ったりするが、スチール弦の音源と比べると音が柔らかいのでわかるはず。

 

アコースティックギター

クラシックギター   

 

「机の中のラブレター」だが、音源としてAmple Guitar M Ⅱ Liteを使っている。アコースティックギターのフリー音源である。

実のところ、これを入手して喜び勇んでいたので、書籍等の教えを無視してこれを使ってしまったというのがしょーもない言い訳。これから作る方はちゃんとクラシックギター選んでくださいね。

あと、ピアノロール画面では最低音をルートにしているが、実際の曲ではルートをベースに任せてギターはコードの構成音を自由に奏でている。なんとなく浮遊感を出したつもりでこうしたように記憶しているが、あまり良くなかったかも。

 というわけで「机の中のラブレター」がボサノヴァになりきれてない理由がこの最重要なギターパート。こんなんでサンプルにしてごめんなさい。

 

ピアノ(エレピ)

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他の楽器ほどパターン化はされておらず、リズム隊がわりと細かく音符を刻んでいるので、対比的に白玉(ロングトーン)メインにするのがベーシックだと思う。あとは裏メロ弾いたりとかか。

「机の中のラブレター」でも上のようなゆるい片手のバッキングを繰り返していて、Bメロになってから裏メロを右手で弾いている。

 

参考書籍

記事は以上だが、だいぶサンプルがいい加減なのと、実際にわたしが参考にしたのはこの本ですよ、ということで参考書籍をご紹介しておく。2冊とも普段と違うジャンルに手を出すときにとても役に立っている。

・・と、ステマ記事みたいになってしまったがアフィリエイトブログではないので特にクリックしてほしいわけではない。ご安心ください(?)

 

www.rittor-music.co.jp

www.ymm.co.jp