DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

サビ頭のコードあれこれ 〜add9(sus2)って使い勝手いいよね!

たまにはコードの記事でも書いてみようかと思う。

もっとも、コード理論については専門的なサイトがたくさんあるので、いつも以上に誰得なのかわからない。でもネタ切れなので仕方ない(開き直り)。

 

※埋め込みプレーヤーがうまく動かない場合、少し待つかリロードしてみてください。Dropboxにファイルを置いているのですがサーバへのアクセス状況によってうまく動かないことがあるようです。 

 

シャレオツさを演出するadd9

ポップスを作っていて、サビに入るぞ!というとき、サビの頭のコードはⅠのコード、すなわちCメジャーならCのコードになるのが理論上王道だと思う。

しかしCメジャーの曲のCのコードというのはあまりにもシンプルで力強すぎて、曲をいくつも作っていると、面白みに欠けるなあと思うことは多いのではなかろうか。

 

簡単なサンプルである。「レミファソー、ソーラーソーファーミ」の「ソー」の部分がサビ頭ということにする。

まず、何も考えずにCのトライアドをはめてみる。

[C]

 

・・ダサい。なんだか童謡のようだ。

もちろんピアノのシンプルなアレンジのみだからダサいのであって、音色やアレンジ次第ではいい感じに聴かせることは可能だ。

けれども、ときにはコード自体も工夫したいのである。

 

ということで、Cの代わりを探す。

まず思い当たるのは7thの追加で、ドミソシのシが♭になるかナチュラルになるかで2通りの7thがあるが、前者=C7のコードはサビ頭にはふさわしくない。

[C7]

 

フレーズの途中で切なさを演出したいような場面ならよいが、サビ頭がこれだと「さあこれからがんばるぞ!と言いたいけど、ああ昔はよかったなあ」と弱気になっている人のようである。

・・我ながら例えがよくわからない。

 

ではシがナチュラルになる(スケールどおりの)CM7はどうか。

[CM7]

 

悪くはない。切ない系だったり、アンニュイな雰囲気な曲であれば有力な候補になるだろう。

ただ導音であるシが少しクセが強いので、上記のようなタイプの曲でないとするとハマらないと思う。

 

となったときに、最近便利だなと思っているのがC add9のコードである。「ドミソ」+「レ」である。

[C add9]

 

CM7ほどアンニュイにはならず、シャレオツさが演出できている感じがしないだろうか?

和声学に詳しいわけではまったくないのだが、「レ」の音は「ド→ソ→レ」と、ドと絶対的に相性がいい完全5度「ソ」の次の完全5度の音なので、和音を構成しても比較的複雑な響きにならないようである。

 

なお7thを省かないCM9「ドミソシレ」というコードもあるが、登場する音が多い分複雑になってしまうので、だんだんジャジーな方向に向かって行く。

ポップスだとちょっと使いづらい気がする。

[CM9]

 

(補足)Ⅰのコード以外の選択肢

上ではⅠのコードに限定したが、もちろんそれ以外のコードを使うこともあるだろう。

わたしもよくⅣ-M7、CスケールでいうFM7を愛用している。

FM7はCとの構成音の違いが「ドミソ」と「ファラドミ」なので、Cのコードに対してメロディーに出てきやすい「ド」や「ミ」の音と相性がよい。また「ソ」についても「ファ」から見て9thになるので、上で見たようにやはり相性は悪くないのだ。

ただ、やや浮遊感が出てしまうので、曲によってはサビがいきなりFM7で始まってしまうと、聴く人に置いていかれたような印象を与えるかもしれない。

そこでわたしは、サビでは同じフレーズを2週繰り返すことが多いので「サビの1週めはC(add9など含む)→2週めはFM7」という展開を愛用している。単調さ防止にもなるし、2週めで1週めをちょっと懐かしむようなイメージだろうか。

[FM7]

 

※あとは、Ⅰのコードでもオンコード(ベース音にコードのルート音と異なる音を用いるコード)を使えばもっといろいろあるのでは、という指摘はあると思いますが(たとえばC on Eとか)、研究不十分なので今回はやめておきます。

 

ロックなどの力強い曲で使えるsus2

いっぽう、もうちょっと力強い曲・・ロックとか疾走感あふれるポップスだと、add9でもちょっとオシャレすぎる感はある。

そういう場合、sus2というコードが有力な選択肢になると思う。

sus2は、よく曲やセクションの終わりに用いるsus4が「ドファソ」なので「ドレソ」という構成音になる。ということは「ドミソレ」のadd9から3rdのミを抜いたと同義である。

登場する音の数を減らすことによって、add9から複雑さを緩和して力強さを補強したようなコードと言える。

 

たとえば、以下の曲。

サビ終わりからAメロという展開だが、6秒くらいのAメロ頭のコードF(この曲はFメジャー)が明るすぎる感じがする。

 

そこでFの代わりにFsus2を用いた。バッキングのギターに注目。

 

微妙な違いではあるが、ただのFを能天気な脳筋野郎とすれば、Fsus2のほうは少しばかり知的なジョークも言えるクールガイ、というイメージではなかろうか。

・・え、やっぱり例えがわからないって??

 

 

ともあれそんなわけで(強引)、「難しいコードは使いたくないので無難なコードをはめて曲作っている」という方に、ピンポイントながらお役に経てば幸いです。