DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

DTM&ボカロP初心者が役に立ったと実感した書籍5つ

わたしはDTMをやる以前、趣味といえば読書くらいだったこともあって、DTMについても書籍をこれまでそこそこ読んできた。

すごく役に立ったものもあれば、あまり役に立たなかったものもあったが、この記事では役に立ったものを5冊紹介したいと思う。 

 

※ 念のためお伝えしますと、このブログはアフィリエイトなどはやってませんので、商業目的はありません。ただのゆるいレビュー記事です。

 

技術系書籍が役に立つかどうかは読者次第

今回はわたしにとって役に立った書籍を紹介するのだが、逆にわたしにとって全く役に立たなかった書籍も当然、多数ある。ところがそれは世間的にはすこぶる名著だったりする。

たとえばこれ。内容はタイトルがそのまま表しているので説明は割愛する。

レコーディング-ミキシングの全知識-改訂版-

 

とても深いノウハウが丁寧に書かれていることは理解できるが、いかんせんわたしのレベルが追いつかない。猫に小判的なやつなのである。

 

と考えると、こんなスペックの人だとわかって見てもらうほうが有意義だと思うので、それを先に書いておく。

・2014年にDTM&ボカロを始めたので、経験3年くらい。それも会社員の仕事のかたわらで遊んでいるので、それほど濃い3年ではない。

・ある程度楽典の基礎(スケールや初歩のコード理論くらいの意味)は身につけていた。理論系は得意なほう。

・バンド・スタジオの経験はほぼゼロ。DTM始めてからはDTMスクールが主催する発表会レベルのライブに3回出演したが、学園祭限定で数合わせで出演したことがある人くらいの濃度だろう。

・所有DAWはLogicとCubaseMacユーザなので安いLogicを最初買い、のちにDTMスクールがCubase教なので両方使うようになった。

 

では本編へ行きます。1→5はランキングはなく、買った順序です。

 

1)初音ミク徹底攻略ガイドブック 山口真著

www.rittor-music.co.jp

リンクはV4Xだが、わたしが買った時点ではV3版。初音ミク本体と同時に買った。

音素記号の使い方とか、こういう曲調の場合はこういうパラメータにするといいといったケーススタディ的なサンプルとか、初心者にも理解できたし、今でも折に触れて参照している。(今でもほとんどのパラメータは使えてないけど。)

あとオマケ的だが、ボカロ部分以外にもデモ曲の打ち込み・ミックスについてポイントを解説している章があり、曲作りを始めたころの自分にはこの部分も参考になった。

 

2)Logic Pro Xで始めるDTM&曲作り 山口真著

www.rittor-music.co.jp

1の初音ミクの書籍がいたく気に入ったため、同じ著者のものを探して買った。

「ビギナーが中級者になるまで使える操作ガイド+楽曲制作テクニック」というコンセプトだけあって、ポップス系を作っていきたい人にとって、説明されているポイントがかなり実用的。

それまでのLogicを適当に使いながら覚えていたので、エイリアスコピーのやり方など自分では気づいてなかった基本操作とか、ノーマルなマスタリングで使うエフェクターが何かとか、Drummerを活用すれば苦手なドラムをかなり自動化できることとか、かなり学んだことが多い。

あと、ぼちぼち「ハイクオリティな曲を作るには課金して音源を買うことがマスト」と覚えてきたころだったのだが、デモ曲が環境依存しないようにLogic内臓音源で作ったプロジェクトファイルとして同梱されているので(ギターとかオーディオ素材もあるが)、「DAW標準でもこれくらい作れるのか・・」と衝撃を受けた。

 

 3)DTMerのためのアレンジのお作法 藤谷一郎著www.rittor-music.co.jp

ゆうやけこやけ」を10種類のジャンルでアレンジして、コード感・楽器編成・典型的なアレンジ・ミックスのポイントなどをそれぞれ解説する「PART3」がわたしには超有用だった。

今も新しいジャンルの曲を作るときには多いに参考している。というより、このブログの以下のような記事は、かなりの部分この書籍の情報をベースにしている。

初心者が初心者に向けて書いた、Cubase標準でのEDMの作り方

DTMでのボサノヴァの作り方(初心者向け)

 

逆に上記以外のパートはすごく基礎的なレベルの話だったり、著者の方の曲を題材にした「典型的なポップスの構成を解説」みたいな話だったりして、そこはまあ要らないかな、と思った。

 

4)コード編曲法 〜藤巻メソット〜 藤巻浩著

www.ymm.co.jp

テーマはコードなのだか、これも3のPART3同様、「弦楽セレナーデ」のテーマ7小説を題材に、12種類のジャンルでサンプルアレンジをして解説をするという構成。

書籍のすべてがそこに特化していることに加え、かなり根深い知識や見解が書かれていて、かなり勉強になった。

たとえばトランスについて、クラバスというキューバ音楽のリズムを発展させると実は典型的なトランスのリズムになって、両方ともフレーズの繰り返しが心地よいダンス音楽であるという共通点がある、だとか。

 

その分と言うか、3は選定ジャンルが「エレクトロポップ」「バラード」「パンクロック」のようなポップス系中心だが、こっちはもっと幅広いジャンルから俯瞰的に選定されている。なので、「ファンク」「ソウル」「サルサ」「アンビエント」といった、まあわたしは作らないだろうな、というものもラインナップに入っている。

つまり、(別に競合関係の書籍でもないと思うが、)3はより手軽で実用的、4はより本格的、という印象。

 

たこの本では、音域やボイシングについてもかなり丁寧に説明されていて、鍵盤とベース以外に触れたことのないわたしとしては、「ギターのボイシング」「金管楽器ボイシング」などこれを読んでからようやくまともに考えるようになった。

(ギターのボイシングなんて初歩的な話なのだが、「打ち込みだと何でもできてしまうから、そこから入った人はリアリティのない打ち込みをしてしまいがち」という典型的な過ちにわたしは長らく陥っていた。)

 

けっこう熱心に推したが、「ダイアトニックコードしかほぼ使えない」「7thを使うべきか使わないべきかがよくわからないので基本使わない」くらいのレベルの人だと難しいかもしれない。

 

5)音圧アップのためのDTMミキシング入門講座 石田ごうき著

books.rakuten.co.jp

冒頭に書いた「ミキシングの名著が全然理解できない」からわかるとおり、わたしはミキシングにかなり苦手意識がある。

そんなわたしが唯一読んで実践し、実際にレベルアップにつなげられたのがこの本。

作者の方は相当に「初心者がそこそこのレベルに到達するにはどうやって理解するのがよいか?」と考えて書いたと見られ、「EQやコンプくらいは使ってるけど正直クオリティ上がってるかわからん」みたいな人には確実に役に立つ。

 

どこかで「この人のミックスの腕自体が作品を聴くに微妙だからなあ」みたいなレビューを見たことがあるが、少なくとも「あ、こいつ下手だ」と自分自身が判断できるレベルに到達していない限り、そんな意見に惑わされる必要はないと思う。

その人がレベル99だろうがレベル30くらいだろうが、レベル3くらいのプレイヤーから見たら神なのは変わりないのだ。だったら教え方が上手いほうがいい。