DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

ギターが弾けないDTM初心者のためのギターエフェクターの使い方

こんにちはfrenchbreadです。ギターが弾けないDTM初心者〜シリーズ3回連続にしてしまいました。いわゆるネタ切れというやつ。今回はエフェクター編です。

 

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この記事の対象読者

タイトルのとおりなのだが、「DAWを使い始めて、ギターの打ち込みも必要だと思っているがエレキギター弾いたことなんかないし使い方よくわからん」みたいな人を対象としている。

というかわたし自身がそういう人で、個人的に勉強した成果をそのままここにまとめているレベルの記事であることをご了承ください。

 

これの一歩手前として「アンプシミュレーター」をテーマにした別記事もあるので、必要に応じてそちらもどうぞ。
frenchbread.hatenablog.com

 

生楽器のギターエフェクターDAWでのギターエフェクター

実物のエレキギターエフェクターとして「コンプレッサー」やら「ディレイ」やらが存在することは、バンドを少しでも経験したことがある人ならギタリストがアンプに接続しているのを見て知っていたりとか、またはDAW標準のギターアンプシミュレータを開けばすぐにわかる話であろう。

一方、DAWを少しでもやった人なら、そのコンプレッサーやらディレイやらはDAW側にあることも知っている。

だったら別にDAWエフェクターでいいじゃん、とわたしなどは思わないでもないが、ギターエフェクターのシミュレーターは現実のギターエフェクターを模して作っているのだろうし、ギターらしさはギター関連機器の中で再現するのが正しい姿勢というものだろう。

音の違いの機微はわたしには分からぬので、そういうことにしておく。

 

なおアンプ編同様、題材には無償のGuitar Rig Playerを用いるが、そんなに深いレベルまで言及しない(できない)ので、使っているものがAmplitube FreeでもDAW標準のアンプシミュレーターでも差し支えない。

 

Komplete : ギター : Guitar Rig 5 Player : アンプとエフェクト | 製品

 

最初に知っておくべきこと

特に使うエフェクターは?

音源や機材を集める苦労はリアルでもDTMでも同じで、リアルのギタリストの人もギターを始めてから少しずつエフェクターを買い足すことになる。

その優先順位としては以下あたりが一般的な見解のようだ。

  1. 歪み系(オーバードライブ・ディストーション・ファズ)
  2. ディレイ
  3. コーラス

なので、ギター打ち込みの初心者としても、このあたりから使い始めるのが得策だろう。

 

エフェクターを差す順序

ギターのエフェクターの差す順序には定石がある。こんな感じだ。

空間系は最後だよねとか、DAWでのエフェクタの感覚とも共通するものがあるだろう。

  1. ピッチシフター系(オクターバー・ピッチシフター)
  2. 音量補正系(コンプレッサー・リミッター)
  3. ワウ系
  4. 歪み系(オーバードライブ・ディストーション・ファズ)
  5. モジュレーション系(トレモロ・コーラス・フランジャー
  6. 空間系(ディレイ・リバーブ

 

スイッチによる切り替え

リアルのギターでも、1曲の演奏中に音色を切り替えたい場合がある。

たとえば1つのギターパートで、「Aメロではさらさらとアルペジオを奏でるが、サビでは力強くパワーコードを弾く」みたいな場合だと、Aメロは歪ませたくないがサビでは歪ませたいので、サビに入るタイミングで歪み系エフェクタのスイッチを入れることで音色を変化させる、という具合である。

DAWでは音色変化の前後でトラックを分けるなどの手法でも普通に対処できてしまうのだが、せっかくなのでリアルのギターらしく、曲中の変化はシミュレーター内のエフェクターのオン・オフで再現するようにしたい。オン・オフの切り替えはDAWのオートメーション機能で再現できる。

(なおAmplitubeの場合「どのスイッチやつまみをオートメーションと紐づけるか」という設定をあらかじめしておかないとオートメーション設定ができないので注意。この記事はGuitar Rigが題材なので説明は割愛します。)

 

また、注意を払いたいのは、特に曲中でのスイッチングをする場合、エフェクターのパラメータとセットでアンプ側の音色設定も考慮しておく必要があるという点。

先の例の場合、「Aメロ時点ではあまり歪ませたくない(クリーントーンにしたい)ので、アンプ側の歪み設定を強くしすぎないようにする」などである。

これはギターのエフェクターに限った話ではないけども。

 

主要エフェクターの用法

歪み系(オーバードライブ・ディストーション・ファズ)

激しい順にファズ→ディストーション→オーバードライブ。

基本的には前者のものほどハードロックやメタルのような激しい曲調にマッチしたり、バッキングよりソロ向きになる。

 

Guitar Rig Player唯一の歪み系エフェクタである「Skreamer」は、本体サイトの解説によると「暖かい、スムーズなサウンドのオーバードライブは、リズム・ギターとシルクのようなクリアなリードに最適」だそうで、つまりはあまり激しく効かないタイプなので、歪みサウンドを追求する場合は他にもいろいろ工夫が必要になってくる。

 

ディレイ

ディレイはDAWでメジャーなエフェクタだが、有名な「付点8分ディレイ」というテクニックがあるのでそれだけ紹介しておく。(ギターだけでなくシンセ音に対して使うことも多い。)

 

たとえば以下のようなアルペジオがあったとする。

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これにディレイタイムを付点8分音符で設定すると、大げさに言うと以下の演奏をしていることになる。「付点8分」なので必ず8分の裏拍でディレイ音が発音されるということだ。

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ディレイタイムは、

240×(4拍を1としたディレイまでの休符の長さ)÷BPM×1000=msec

として計算できるが、付点8分に限定すると、( )内が0.1875なので「45000÷BPM」になる。たとえばBPM=150なら300msecである。

 

といっても、Guitar Rigの場合はテンポと同期して自動設定してくれるスイッチがついているので、それを利用すればよい。

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コンプレッサー

先ほど優先順位3位がコーラスと言っておきながら、コーラスに関して特に述べることがないので、代わってコンプレッサーについて触れる(適当な方針・・)。

 

コンプレッサーは「大きい音を抑えて小さい音を持ち上げて音量を整える」エフェクターだが、リアルのギターエフェクターの主な使い所の1つとして、カッティングの演奏に重宝されるようだ。

「技術が十分でないリアルの演奏者は安定して同じような音の粒立ちで弾き続けることができないので、コンプレッサーによってそれを安定させる」ということらしいのだが、打ち込みの場合は「奏者の技術的な問題によるバラツキ」は発生しないので、この用途の重要度は低いと考えられる。

 

もう一つの主な用途に「アルペジオの演奏において、コンプレッサーにより音量が整う→持続音が相対的に大きくなるので、響きを豊かにする」がある。

これは通常のDAWのコンプレッサーの使い方としてもよくあるものなので、DAWのギターエフェクターの用法としても有用と言えるだろう。

 

サンプル

以上を踏まえてサンプルを作成した。

前回(冒頭の記事)と同じサンプルで、各パートをエフェクタなし→エフェクタありと2回繰り返すことで、エフェクタのビフォーアフターをわかるようにしてある。

  • ギター1はアルペジオで、先に述べた持続音を豊かにするためのコンプレッサー、空間的に広げるためのコーラス、控えめにしているが付点8部ディレイ、と3つ併用してみた。ここはいい感じに作れたと思う。
  • ギター2はパワーコードで、エフェクトなし状態だといまいち迫力がなくて浮いている感じ。オーバードライブで少し迫力を底上げしようとしてみたが・・少し浮いてる感じは軽減されたか??程度。
  • ギター3はソロで、目立たせるためにオーバードライブ+ディレイをかけた。これもエフェクトなし時よりはマシくらいか・・楽曲の中でまともにギターソロ入れるなら、もっとしっかり作らないとダメだろう。

 

www.youtube.com

 

以上である。まだまだ研究不足なので精進を重ねたい。