DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

【特別企画】フォロワーさんの作品をご紹介します!(第2回)

こんにちはfrenchbreadです。今週から始めたこの企画の第2回です。

総勢50名の作品レビューが完了するまで延々とこの記事だけだとさすがに飽きる人も多いと思うので、適宜他の記事も交えていきますが、とりあえず今日はコレで行きます。

 

前回はこちら。

frenchbread.hatenablog.com

 

No.5 EternalPさん「時計の針が止まった世界」

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きょうのトップバッターはこの方、マッキーノことEternalPさん。

これまで投稿された作品数も多く、10,000再生を突破している曲も複数。固定ファンも多いんじゃないかと思う。

どの曲をピックアップするか迷ったが、記事を書いている現在、作者の方の固定ツイートで紹介されている曲なのでコレにした。

マッキーノさん(このほうが自分としてはなじみがあるのでこう書かせていただく)といえば、まず感心するのが、フォロー・フォロワー数が4,000〜5,000人もいらっしゃるにもかかわらず、クリエイターの投稿をかなりの頻度で拾ってリツイートしてくださることである。「相互宣伝して盛り上げましょう!」という気構えを感じる。

 

マッキーノさんの曲は全体的に「これマッキーノさんだ!」とわかる統一感がある。ニコニコのコメントを見ていても「安定のマッキーノ節」といったコメントがよく登場するので、多くの人が感じていると思われる。

具体的には、シンセのSaw系のバッキングやピコピコ系アルペジオ、アタック感のあるスラップベース、フィルが心地いい電子ドラムあたりだろうか。総じて明るくて楽しい雰囲気だ。

それからなんといっても特徴的なのはメロディ。今風というよりは80-90年代系の、日本人の琴線に触れやすい安心感のあるメロディを巧みに作られる。先の「マッキーノ節」という表現がまさにこれを示しており、セルフブランドを確立している感がある。

 

さてこの曲だが、サイトのご本人のコメントを引用すると「愛されている時は自覚が無く、相手が去ったあと、いつの間にか自分が追いかける側になった事はありませんか。追いかける恋をする人を応援する歌」ということである。

サビの詩などを見ると、たとえばこうなっている。

 

時計の針 止まった世界には

悲しみが溢れて止まらない

君の名を呼ぶのに 声でなくて

落ちてく とめどもなく

 

こう切り取ると悲しい・切ない系の歌のようだが、曲の雰囲気が前向き感にあふれているので、聴き手にはしっかり「切ないけど元気の出る応援ソングだな」という印象を与えるよう。詩と曲を同じ人が作ると、こういうふうにトータルでの演出をしやすいんだろうなあと思ったりする。

 

No.6 チャムさん「夏だから会社やめる」

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続いてこの方、チャムさん。

彼女はツイッター上で見る限りとてもテンションが高い方で、DAWや動画ソフトの不具合に怒り、間抜けな日本人に怒り、短すぎる北海道の夏を嘆き、そうかと思うと夜な夜な音街ウナさんなどのMMD静画をあげてきゃっきゃっとしており、一人喜怒哀楽劇場の様相を呈している。

仕事が忙しいようで、「23時まで働いている」みたいな発言も見られるので心配になるが、大好きな「天空の城ラピュタ」が放送された日には、しっかり全編視聴されて歓喜の声を放ち続けていたりもしていたのできっと大丈夫だろう。

 

そんなチャムさんは、クリエイターとしては、映像でも曲でも、とにかく「カワイイ」を追求しているという印象だ。

この作品もそんな彼女らしさがぎゅっと詰まった一作で、季節が過ぎてしまったのでどうかなとは思ったが、やっぱりコレしかないと思ってピックアップした。

2分弱の短い作品だし、まずは観てくれというところだが、タイトルそのまんまで「ああ、夏はこんなにキラめいてるのに私はどうして社畜やってるんだ・・。決めた、会社やめよう!」以上。みたいな歌である(笑)

曲調はさわやかで、エレクトロポップ系のバッキングにハイトーンのミクさんボイス。チャムさんはハイトーンを好んで使う印象だが、よく陥りがちな耳が痛いような高音にはなっていないので、調声やEQでうまく調整されているのだろう。

それから動画。この作品は動画含めてオールチャムさん作品だが、これを観ているだけで楽しい。前半と後半の海のシーンのミクさんはとても可愛いし、中盤には会社で上司のおっさんに怒られるミクさんのシーンがあったりして芸が細かい。

サーバルちゃんがさりげなく同僚のようだが、机の上はスカスカだし、視線もおっさんとミクさんのやりとりを気にしてばかりいるので、きっと全く仕事ができないんだろうな。まあバリバリ仕事ができるサーバルちゃんは想像したくないけど。

・・みたいな想像を掻き立てられる演出もあったりして、エンタメ要素あふれまくる作品である。ボカロ曲にはやっぱりカワイイが大事だよね!という方はぜひどうぞ。

 

No.7 なおきさん「劣情ペンデュラム」

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お次はなおきさん。

お茶目な(というより突き抜けた)キャラクターで、ツイッターではよくお馬鹿発言(含む下ネタ系)をされていたり、名言のようでまったく名言でない「なおき語録」を定期的に吐き出したりする。

また、とても気さくな方で、わたしは共通のフォロワさん経由でつながったが、ちょくちょくお話しさせていただいている。わたしも「なおき」という名前なのでいっそう親近感が沸く。というのはどうでもいい話だ。

 

そんな変態紳士のなおきさんの最新オリジナル曲がコレなのだが、キャラに反してかなりクールな、疾走感があり、少しダンスミュージックっぽさも入ったロック曲である。

小気味好いリズムにボカロらしい連打系(早口)のメロディが乗って引き込まれるAメロ、Bメロでいったんスピード感を落としてから、クールだけれど熱く激しいサビへ。

Bからサビに入るときのシンセの下降音とか、サビからAメロに戻るときの、突然居場所をズラされるような展開がわたしは特に好きだ。あとギタリストなだけであって、この曲での存在感は控えめだが、バッキングのギターもかっこいい。

 

なおペンデュラムって何?と思ったら振り子のことらしい。「弧を描く触れるような接線」とか歌詞があるのはそういう意味だったのね。と今気づいた。

 

No.8 ギンジ(夢幻P)さん「3653デイズ」

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本日の最後はギンジ(夢幻P)さんのこの曲。

多少ボカロ好きな方ならタイトル見ればわかるが、今年の8月31日の初音ミク10周年記念用の曲である。

 

ちょっとニコ動の冒頭のコメントを引用させていただくが、 

十年ですかあ・・・十年ねえ・・・。まあよく生きてこれたと思いますよホント。日数にして3650日、うるう年があると思って「3652日」ってタイトルだったんですけど、ギリギリになって調べたら3日あったんですねこの十年で。タイトルだけなら「3653日」に代えりゃ済むけど歌詞の中に使っててえらい事に。作り直して動画作って・・・今8月30日の4:20ですよ。ちゃんと準備しなきゃダメですよねー♪こんばんわギンジ(夢幻P)です。歌詞は1日で書きました。イラストは多くのボーカロイドの可愛い絵を描いていらっしゃる木倉たまさん(@)からお借りしました。多謝です。さあて、とりあえずもう十年行こうか♪

 と、もうこの時点でミクさん愛がすごく伝わってこないか。

 

そして、「1日で書いた」という歌詞だが、ストレートにメッセージ性が伝わる詩だなあと思う。たとえばここ。

願い事があるとすれば あなたの願いを叶えてあげたいよ

あなたの歌をわたしが歌う それだけであなたは世界とつながるよ 

説明するだけ野暮だが、初音ミクさんをはじめとするボーカロイドが出現し、爆発的に知名度を上げたことで、たとえばわたしのような、そこいらでへなへなしているだけの兄ちゃんでも、想いをミクさんの歌に託して世界中に届けることにできるようになった。ということだろう。ああそうそう、ボーカロイドっていうのはこういう存在だよな・・と改めて思う。

 

曲のほうは、これもコンセプトどおり、10年間の軌跡だとか、未来への希望、といったキーワードを連想させる前向きでさわやかな曲。軽やかなピアノや広がりのあるストリングスに乗る、柔らかくて聴きやすいメロディが素敵だ。特にピアノのアレンジが全編とおしてとても良いと思う。

 

 

・・あー。やっぱり今日も4人が限度だった。なんというか、うまく端的にレビューができないのよね。もうちょいペースアップしたい。

とりあえずここまで。多くの方をお待たせしてしまってますが、気長に見ていただけたら助かります〜。