DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

【特別企画】フォロワーさんの作品をご紹介します!(第3回)

こんばんはfrenchbreadです。

特別企画第3回です。土曜にアップすると前の記事でわざわざ宣言しながら日曜の深夜になってしまいました。たぶん誰も気にしてないと思いますが、ドモスイヤセンシタ、といちおういい加減に謝ります。

 

このシリーズの前回記事はこちら。 

frenchbread.hatenablog.com

 

 

No.9 リケさん「カラーレスヴィーナス」

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本日のトップバッターはこの人、リケさん。FF3の1人である。

・・念のために解説をしておくと、FF3とは「わたしの相互フォローのボカロPさんの中で最も尊敬している3人のボカロPさん」のことである。あ?知るわけないって?

ま、とにかくリケさんだ。語彙力を気にせずにいうと、リケさんの曲は凄い。凄すぎてヤバい。ヤバみが凄い。

いろんなボカロPさんの曲を聴いていると、「好きな曲だな」と思ったり「この技術はすごいな」と思ったり「このセンスは自分にはなくて面白いな」と思ったりする。

その結果、自分もがんばろうという気持ちになるときもあれば、あまりのクオリティの落差に自分が嫌になるときもある。

しかしこの曲を聴いたときは、もうそういう次元を突破して、わたしはただただ唖然としてしまった。

 

最初から分かってた。それでも。 的な」

 

そうだな。これまでの曲もすごかったから、聴いたら圧倒されることは確かに分かってたよ。それでも圧倒されたよ。 (※)

 

とそんな主観的な話を続けられても困ると思うので、曲の紹介に入ろう。

ニコニコ動画のタグには「VOCAROCK」がついているが、ロックというよりエレクトロ・ダンスの色が強いようにわたしは感じる。

ほかのリケさんの曲にもそういう傾向があるが、激しくもクールなビートが特徴で、これだけでもう延々聴いていられる感じだ。そしてロボット的というかSF的なミクさんの調声。カッコいい。どうやってこの声作るんだろう??

全体的にアナログよりデジタルを志向した音作り。ギターのカッティングなども効果的に使われて、キレッキレである。

この手の激しい曲には定番であるが、ときにブレイクというか、音をふっと抜いたりして聴き手に飽きを感じさせないよう巧みに構成しつつ、終盤は転調が入ってさらに盛り上がる。細かいが、歌の一番最後の「望んだ結末」の「つ」は、「あ、ここでこの音来るか」とわたしは思った。本当に最後まで油断させる隙がなくて困る。

 

(※)

リケさんの投稿ページの冒頭には必ずこういう一言(一言じゃないものも)曲紹介が入っていて、カラーレスヴィーナスの紹介文がコレである。

「的な。」も必ずついていて、厨二病チックなポエム表現をしていることに対する照れ隠しなのだろう。かわゆい。

 

No.10 Potwiさん「【結月ゆかり歌劇団】紅月の狂死曲」

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ぽてゅいさん。10/28に投稿されたばかりの新曲である。シーズンにあわせてハロウィン曲、なのかな。

というか、ハロウィン云々以前に彼の作品は他のボカロPさんの作品とは一線を画している。

タイトルに「結月ゆかり歌劇団」と冠したシリーズ作品を作っておられるのだが、この名が表すとおり、彼が作っているのはありきたりなポップスやロックではなく、歌劇で歌われるような曲調のボカロ曲なのである。

って説明になってないか。最初の1分くらい聴いてみてください。ああそういうことかってすぐにわかるから・・

 

それにしてもいったいどういう音楽経歴をお持ちなのだろうか。彼のTwitterのプロフ(この記事の記入時点)はこうなっている。

VOCALOID/UTAUを使ったゴシック&クラシックミュージックをメインに製作(その他EDM,Jazz etc.インスト曲)。プログレッシブでミステリアスコード進行ファンタジー作品が好き。

 

作品の印象もまんまこの感じで、平凡なバンドマンとかだったらまずやらない感じのコード展開だったり、3連符を織り交ぜた旋律だったり、トリッキーなテクニックを多用する。多用するというか当たり前のように使う。

変幻自在の音楽表現という感じで、音をこれほど自在に操れたらもう、楽しくて仕方ないだろう。少しでも作り手側に回ったことがある人なら、只者ではないことはすぐわかる。音楽理論の知識も半端なく深いのではないか。

やや特異な方向性ではあるので、難解と感じる方もいるかもしれないが、ハマる人にはめちゃくちゃハマると思う。これからどんな作品を投稿されるのかとても楽しみな方の1人である。

 

No.11 タアタさん「レアリブル」

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タアタさん。最近多数の作品を投稿されており、最新作「petition」はぽてゅいさんと同じく10/28なのだが、ちょっとへえっと思ったのでこの曲を選定した。

何がかというと、動画の紹介文に書かれているこの部分。

この曲ですが、ボカロ無調声です。
無調声でどこまで聞かせる事が出来るのか試行錯誤してみました♫

 

無調声・・だと?

ボカロ曲といえば調声が命というのが常識であり、そのやり方によって、今日の冒頭のリケさんのようにサイキックなボカロになったり、人が情感を込めて歌っているかのようなボカロになったり、とびっきり可愛いボカロになったりする。そこをあえての無調声だそうな。

ボカロを操ったことのない人のために説明すると、つまりはキャベツにドレッシングをかけたり炒めたりせずにそのまま食うようなものだ。

・・この説明あってんのか?

 

曲についてだが、懐かしさを感じるミディアムナンバー。わたしはどことなく、往年のイエモンっぽいかなと感じた。ギターを生音で録音してあり、わたしは演奏の上手・下手はわからぬのだが、やはり並の打ち込みギターに比べると圧倒的にクオリティが高い。ドラムその他もいい感じで、わたしのような雑魚の作品と違い、オケは確実に安心して聴けるレベルである。

 

そうなると、それじゃかえってベタ(無調声)のボカロが足を引っ張って浮いて聴こえるんじゃないか、と思えてならない。

ところがさにあらず。なんというか、初級者のボカロP(たとえばわたし)が歌わせるボカロよりよほど上手に歌えている。

もちろん無調声といっても、音の長さの設定だとか、調声以外の音作り(コンプ・EQや空間系)はちゃんとされているのだと思うが、これはなんというか、考えさせられる。

素人DTMerやボカロPあるあるなのだが、音作りだとかMIXだとかを凝ったつもりでいろいろいじってみるものの、最終的には何もしない状態のほうがまだマシ、みたいに陥る現象があって、それを見せつけられた感じだ。

みなさんいろいろな実験や工夫、コンセプト設定をしていて面白いものである。

 

No.12 TERKALさん「ファンファーレが鳴り止まない」

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面白い曲ということでこれを思い出した。TERKALさん。

これも作者さんの紹介文引用から行こう。

人生というクソゲーを愛する、全ての人達へ。 

某ド○クエをモチーフにして、作詞から手掛けた完全オリジナルとしては2曲目です。 
あなたのファンファーレが、ずっと鳴り続けますように…。 

 

で、サムネを見ればわかるが、向かって左はみんな大好きはぐれメタルさんとキングさん、それから右手はマドハンドさんであってるかな(弱っちいが仲間を呼びまくるので、ゆるく戦いながら全滅させると経験値をたくさんくれる子)。

と見れば、ちょっとでもドラクエやったことがある人なら想像がつくであろう。そう、タイトルの「ファンファーレ」はドラクエのレベルアップ時のアレである。(曲中にがっつりメロディも取り込まれている。)

比較的序盤のほうでたまたまはぐれメタルさんに遭遇し、しかも奇跡的に会心の一撃で葬り去ることに成功したとき、レベルが連続であがってファンファーレが鳴り続けるというあの現象。ただそれだけのことでわざわざ曲を作ってしまったようだ。こういう「時間かけて何やってんだ」みたいなやつは大好きである。笑

 

で、要するにこの曲がメッセージとして何を言っているというと、

「偶然訪れるあの幸せ。努力せずにこの幸せだけが僕に訪れたらいいのに。ああ、宝くじ当たってくんないかな」

みたいな内容だ。うん、そらそうだよね。

ああ、ある朝起きたら無敵の音楽スキル身についたりしないかなあ。