DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

LogicのDrummerの挙動を詳しく知りたい①

こんにちはfrenchbreadです。

ギターの打ち込みが苦手ですがドラムの打ち込みも同じくらい苦手です。ついでに言うとベースの打ち込みもあまり得意でなく、シンセの使い方もよくわかりません。なんでDTMerやってるんでしょう。

そんなわけで初心者Logicユーザーの心強い味方、Drummer機能のいい感じな使い方を研究しようシリーズです。たぶん全3回です。

 

基本のおさらい

この記事をわざわざ開いてくださった方であれば、Drummer機能をある程度ご存知だとは思いますが、いちおう初歩から解説している動画リンクを貼っておきます。

 

www.youtube.com

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サンプルでお手並み拝見してください

オリジナルのサンプルも貼っておきます。

クリスマスシーズンなのでユーミン「恋人はサンタクロース」から。書き出し時の不具合か、冒頭でミクさんが変な声を出していますがマイクテストということにしておきましょう。笑

これのドラムパートがDrummerで、音源はLogic標準のものです。

DAW標準音源のわりにいい感じだと思うんですが、わたしのミックス力の賜物、では断じてなくて、Drummerさんのクオリティです。

音作りがうまい人が作ればDAW標準音源でももっとリアルな音が出せるでしょう。

 

  

詳しく知りたいと思った理由

Drummerを使えば、ドラムの知識や打ち込み技術がほとんどなくても「もうちょっと強く」「もうちょっとシンプルな演奏で」「フィルもうちょっとほしいな」くらいの指示だけで、上のサンプルのように十分聴き映えのするドラムトラックが生成できるので本当に便利です。

わたしはDAWを始めたころ、8ビートとタム回しだけのフィルを機械的に打ち込むことくらいしかできなかったので、Drummerさんには本当に助けられました。まあ今も大してスキルは変わってませんけど。

 

さて、少し前に有力なドラム音源BFD3を買ったのですが、BFD3はドラムのキーマップを自由に変更することができまして、Logic Drummer用のプリセットもあるんです。

つまり「BFD3のリアルな音をLogic Drummerで簡単に演奏できる!」ということで、ドラムに苦しむわたしとしては大いに歓喜したのです。ですが。

実際に試してみたら、意外とプリセットのキーマップ設定だけではうまくBFD3側の音源に音がハマらなかったり、そもそもアサインができていない場合があって、そのままでは思ったより使えなかったんです。

もうちょっとなんとかしようと思うと、Drummerの設定に対してMIDIノートがどう変化するかをある程度把握しておかなければならないわけで。じゃあちゃんと研究しようか、と思ったわけです。

 

なお、BFD3活用の話はシリーズの最後で登場させる予定で、そこまではBFD3の所持有無とは関係なく見ていただける内容にしています。

 

まずしておきたい設定

Drummerトラックはそのまま作ると、Drummer専用のリージョンができてしまい、MIDIデータがどうなっているのかを見ることができません。

MIDIリージョンに変換」というコマンドを使えばMIDIにしてくれますが、一度変換するとそのリージョンはDrummerではなくなってしまう(フレーズを生成してくれなくなる)し、いちいち変換しないと中身がわからないのは面倒です。

そういうわけで、通常のドラムトラックをもう1つ作って、常にそちらへエイリアスコピーを作ることにしましょう。

もちろん、そのままにすると同じ音を2トラックで鳴らしてしまうので、Drummer側はミュートにして、エフェクタなどは全てソフトウェア音源側でかけます

 

こうしておくことで、Drummer設定を変更するとMIDIノートがどういう影響を受けたかがすぐわかるようになりますし、後の記事で触れる音源の差し替えも簡単に行えます。

 

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研究1:Drummerで使われるMIDIノート

※Drummerには生ドラム系と電子ドラム系の2系統がありますが、以降はすべて前者を使って説明します(後者は使ったことないので・・)

 

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Drummerの考え方では、ドラム全体を「キック」「スネア」「シンバル/タム/ハイハット」「タンバリン/シェイカー/クラップ」の4グループに分けます。

1グループの楽器は1セクション内では1つしか指定できません。たとえば、タンバリンとクラップを同一セクション内で鳴らすことはできません。

 

楽器とパラメータとMIDIノートの基本的な関係

1つの楽器が複数の種類のMIDIノートを鳴らすことがあります。たとえばスネアには「サイドスティック」「センター」「リムショット」があり、右のほうが強い音です。どのノートを鳴らしうるかは、「音量(左側のマトリクス)」「Drummerのプレイヤー」「各パートの演奏つまみの位置」に応じて決定されます。

  • 「音量」は、もちろん「音量:大」のほうが強い音をよく使います。なので、サイドスティックを静かに鳴らしてほしいなら、音量を下のほうに持っていく必要があります。
  • 「Drummerのプレイヤー」については、ジャンルやプレイヤーの説明文で激しい人がおとなしい人か等の想像がだいたいつくと思います。おとなしい系奏者の場合、音量を最大にしてもリムショットは使わなかったりします。
  • 「各パートの演奏つまみの位置」は音量感よりグルーブ感をコントロールするつまみ(大まかには右にいくほど手数が多くなる)ですが、シンバルなどではあわせて演奏で使うノートも変わってきたりします。詳しくは後述。

 

グループ1>キック

キックで鳴る音は「C1」のみです。

 

グループ2>スネア

スネアは「C#1 (Sidestick)」「D1 (Center)」「 E1 (Rimshot)」の3種類のノートを鳴らします。右のほうが強い音です。

 

グループ3>シンバル

DrummerやDrum KitのUIを見てもわかるとおり、Drummerではシンバル系はライド+クラッシュ2本という構成になっています。

通常演奏で使用するのは基本的にライドシンバルですが、音量設定によってはクラッシュシンバルも使ってきます。

 

ライドシンバルには「F2 (Ride Bell)」「B2 (Ride In)」「D#2 (Ride Out)」「E2 (Ride Edge)」の 4種類があり、InとOutは一般的には「Bow(ボウ)」で一括りにされることも多いです。左ほどライドシンバルの内側、右ほどライドシンバルの外側。内側は高いカンカンという音が出て、外側はクラッシュシンバルの打音のようなシャーンという音が出ます。

ロック系Drummerの音量とつまみをいろいろ動かして、演奏パターンを表にしました。

  つまみ1・4 つまみ2 つまみ3
音量大

A2 (Crash Right)

D#2 (Ride Out)

F2 (Ride Bell) / B2 (Ride In)

音量小 E2 (Ride Edge)

D#2 (Ride Out) / B2 (Ride In)

F2 (Ride Bell) / B2 (Ride In)

 つまみ1・4のパターンを見ると、Ride Edgeはクラッシュシンバルの代替機能的に使われていることがわかります。

またつまみ2やつまみ3のパターンを見ると、Out/InやBell/Inを交互に演奏しているので、拍によって叩く場所を変えることでグルーブ感を出していることがわかります。

 

他2本のクラッシュシンバルは、主にフィルの後のセクションの頭などで使います。使う音は1本につき1ノートのみのC#2 (Crash Left)A2(Crash Right)で、A2が特に多いです。

 

グループ3>タム

Logic Drummerのタムは3台あり、「D2/C2 (High Tom)」「B1/A1 (Mid Tom)」「G1/F1 (Low Tom)」ですが、通常演奏部分では主にA1を使います。次いでC2を使い、複雑な演奏を指示するとB1やD2も絡めてきます。

重たいLow Tomは通常演奏部分では使わず、フィル部分専用という位置付けのようです。(F1は使っているのを見たことがないです。)

シンバルやハイハットに比べて使う頻度が少ないモードでしょうね。

 

グループ3>ハイハット (2017.12.17修正)

ハイハットは「F#1 (Hi-Hat Close)」「G#1 (Hi-Hat Foot Close)」「A#1 (Hi-Hat Open)」の3パターンがあります。アクセントの強い拍ではA#1がよく使われます。

またこれとは別に「A0 (Hi-Hat Foot Close)」があります。このA0だけはハイハットではなくタムやシンバルの演奏を指示した際にノートが置かれます。

ここで、「G#1とA0はどういう違いなのか?」と疑問がわきますが、どうやらG#1はHi-Hat Foot Close(いわゆるペダルハイハット)ではなく、「Hi-Hat Shank」が正しい模様。Shank(シャンク)とはハイハットのスティックの頭(チップ)ではなく、チップに続く棒の部分(ショルダー)で叩く奏法で、ドラム奏者が実際にハイハットを刻むときはチップとショルダーを交互に叩いたりするそうです。

 

グループ4>パーカッション

3つの楽器がありますが、それぞれ以下の単一のノートを鳴らします。

  • タンバリン・・F#2
  • シェイカー・・A#3
  • クラップ・・D#1

 

 

はい。今回はここまでです!

次回はMIDIノート以外のDrummerの特徴を研究していきます。

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